中和神社とほこ杉、中和小体育館(右)
中国山地の蒜山三座から東へ少し、津黒山(1118m)の山麓に広がる津黒高原を中心に、現在600人ほどが暮らしています。その様子と近況、わずかですがシェアさせて下さい。
2005年に真庭市と合併し、中和村から真庭市蒜山へと名称が変わりました。中和という名称のほうがしっくり来るのか、旧中和村と呼ぶ方もおられます。
南から、初和(はつわ)、真加子(まかご)、下和(したお)、吉田、そして別所(べっしょ)という集落があります。北は鳥取県三朝町と接しています。各集落がそれぞれの伝統行事とつながりを残し、ささやかな里山の生活をずっと続けてきました。七夕祭にとんど焼きがあり、草刈りや水路掃除といった共同作業があります。
このページのトップ写真は、中和神社と中和小学校体育館(右)。境内と校庭がくっついており、大きな三本杉「ほこ杉」が見守っています。お盆には夏祭りが盛大に行われ、秋祭りでは小・中学生が天狗と共に舞を奉納しています。秋口には幼稚園と合同で運動会が開催されています。
つい20年ほど前には1000人を超えていた人口は現在600人ほど。人口減少の中、小学校も複式学級となっているものの、地域と共に創る「コミュニティスクール」として存続していくことを決め、動き始めています。
2016年から「真庭なりわい塾」という取り組みも始まり、関係人口が増加してきています。その取り組みの中で「えがお商店」という小さな拠点も立ち上がり、内外をつなぐセンターとして老若男女みなが楽しく集える企画もたくさん開催されています。定住案内所として移住に関する相談も受け付けている他、このホームページの編集も行っております。お問い合わせの上、お立ち寄り下さい。
水源の森をずっと手入れして下さってきたお爺さんお婆さんとご家族、故郷へ戻られたUターンのみなさん、里山でのささやかな暮らしを求めて移住されたIターン組、東日本大震災などを機に生き方を見つめ直す中で来られた方々、多様な方々が織りなす営み。見守るようにたたずむ津黒山の森、そこに湧く冷泉や山水がうるおす田畑の実り。そのすべてが「中和」といえるかもしれません。
ぜひ「一度」といわず、ゆるりと遊びに来られ、思いっきり深呼吸していって下さればと存じます。
岡山県 真庭市 蒜山 中和地区 (旧中和村)